クラビネットとは、Hohner(ホーナー)というドイツの楽器メーカーが作った、電気チェンバロ、電気ハープシコードのような楽器と言えばわかりやすいでしょう。ホーナーと言うと、ハーモニカやアコーディオンなどのアコースティックなリード系楽器で有名な楽器メーカーですが、このクラビネットを作り出したメーカーとしても有名なので覚えておいて損はない(はず)。
ハープシコードやチェンバロというと、クラシックで使われる上品な音をイメージする方も多いでしょうが、クラビネットのサウンドはどちらかというともっと攻撃的な音を特徴とします。つまり原型だったはずのクラシック楽器の音色とは明らかに違う個性があったからこそ、オリジナルな楽器としての地位を確立出来たと言えるでしょう。
力強く鍵盤を叩くと、これまでのどの楽器も持ち合わせていなかったような強烈に金属的なアタックを持つサウンドが得られることから、ファンキーなキーボードの代名詞として、クラビネットはポピュラーミュージックの世界で知名度を上げていくことになります。
特にクラビネットという楽器を有名にしたのは、なんといってもスティービー・ワンダーの「迷信(Superstition)」という一曲で、この曲はクラビネットの知名度を上げただけでなく、クラビネットの奏法そのものも決定づけてしまったほどの衝撃をミュージシャン達に与えました。キーボーディストでファンクバンドに参加するなら、もはやクラビネットは避けて通れない楽器です。
そのスティービーワンダーが迷信で聞かせた有名な奏法と言うのが、打楽器の演奏で主に使われることの多い、このサイトのタイトルにも使っている「パラディドル」というテクニックを多用した鍵盤奏法であります。パラディドルに関する詳細は、打楽器に関するサイトを調べればいくつも出てくることでしょうから、このサイトではあえて紹介はしませんが、ここではパラディドルを中心にクラビネット奏法の基本的なテクニックを動画を使って解説していきます。
クラビネットの奏法自体を解説しているウェブサイトはほとんど存在しないのでそれだけでも貴重だと思いますが、中〜上級者向けに、動画を付けての解説というのはおそらく他では見られない内容ではないでしょうか?

有名なHohnerのD6というクラビネットの初期モデル
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